snow in the field

Yukiko Tanaka, pianist

カーネギーホールでのコンサートに寄せて

そこで、天の御国は、たとえて言えば、それぞれがともしびを持って、花婿を出迎える十人の娘のようです。そのうち五人は愚かで、五人は賢かった。愚かな娘たちは、ともしびは持っていたが、油を用意しておかなかった。賢い娘たちは、自分のともしびといっしょに、入れ物に油を入れて持っていた。花婿が来るのが遅れたので、みな、うとうとして眠り始めた。ところが、夜中になって、『そら、花婿だ。迎えに出よ。』と叫ぶ声がした。娘たちは、みな起きて、自分のともしびを整えた。ところが愚かな娘たちは、賢い娘たちに言った。『油を少し私たちに分けてください。私たちのともしびは消えそうです。』しかし、賢い娘たちは答えて言った。『いいえ、あなたがたに分けてあげるにはとうてい足りません。それよりも店に行って、自分のをお買いなさい。』そこで、買いに行くと、その間に花婿が来た。用意のできていた娘たちは、彼といっしょに婚礼の祝宴に行き、戸がしめられた。そのあとで、ほかの娘たちも来て、『ご主人さま、ご主人さま。あけてください。』と言った。しかし、彼は答えて、『確かなところ、私はあなたがたを知りません。』と言った。だから、目をさましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないからです。」(マタイによる福音書 251節から13節)

 

ご挨拶

私のデビューリサイタルにお越しいただいた一人ひとりの方に感謝致します。この忙しいホリデーシーズンにあえてここへ来てくださった事を有難く思います。ホリデー(祝日)と言えば私達は、買い物やパーティー等の楽しい事を思い浮かべます。しかし、何よりも、クリスチャンである私は、この時期に救い主の来られる事、それへの期待へ胸を膨らませます。時空を超えてインマニュエル(神は私達と共にいる)として救世主は来てくださいます。神はそう約束してくださいました。なんという素晴らしい約束でしょう。

 

ニューヨークへ来てからの3年間は私の信仰の旅でした。ニューヨークへ来て間も無く、イエス様は私の頑なな心を砕いて、神の子の一人として迎えてくださいました。それ以来、私を縛り続けていた嫌な思いや心配事から開放され、生活は喜びに満ちたものとなりました。

 

しかし、私はいつも救世主の再臨に備えられているでしょうか。何事も上手くいって、十分幸せだから、と神の事を忘れた事はなかったでしょうか。悪い事の為に時間を費やさなかったでしょうか?神に仕える代わりに神を使っていなかったでしょうか。私の過去を振り返ってみると、なんと自分は弱く、罪な存在なのでしょう、と思わされます。しかしいつの時でも神は慈愛に満ちて、私が「それは、ただ公義を行ない、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むこと(ミカ書68節)」を忍耐強く待っていてくださったのです。

 

以下は私が今日演奏する曲の中から、救世主の再臨に関して歌ったものの歌詞です。救世主はいつ来るか誰も知りません。ですから、私達はいつも準備をしていなければならないのです。

「起きよ、夜は明けぬ、夜警(ものみ)らは叫べり、起きよ、エルサレム。

おとめら、目覚めよ、新郎(はなむこ)は来ませり、めさめて迎えよ。

栄えの主はくだりましぬ、ハレルヤ。

ともしびかかげて いざむかえまつれ。

 

よとこびあふるる 夜警(ものみ)らの叫びに、おとめらは覚めぬ。

栄えに輝く 主の降りたまえば、ひかりはさしでぬ。

主よ、よくこそ ましましけれ、ハレルヤ。

祝いのむしろに いざつかせたまえ。」 (賛美歌 174番)

 

20051218

ニューヨークにて